本の内容
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
本の内容
幕末の長崎で洋食屋を始め、明治の大阪でレストランとホテルを開いた料理人・草野丈吉と妻ゆき。日本の外交を支えた〈自由亭〉夫婦の奮闘を描く傑作長編。
「西洋の人間を知るには、同じ物を食して躰で知ること」と五代才助(友厚)に背中を押され、長崎で小さな洋食屋を始めた草野丈吉と妻ゆき。やがて亀山社中に陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちが贔屓客となり―。
幕末から維新、明治。激動の時代の外交を西洋料理で支えた自由亭。その一皿は深い「志」の味がある。(本の帯より)
本の内容
自宅前で航空券を拾ったら、なぜかモデル事務所に拾われた。フラれること13回、借金は膨らみ、オーディションには落ちてばかり。それでも男は人との縁を繋ぎ、やがて本当の恋をし、大役を射止める。そんな折、アメリカから一本の電話がかかってきて…。俳優・松尾諭の、笑いと涙のシンデレラ(!?)ストーリー。解説・高橋一生
本の内容
ほんものの教育をしたいという願いから,社会科を手がかりにして,生活綴方の指導をおこなった山形県山元村中学校の教師,無着成恭が,その成果をまとめた詩・作文集(1951年刊)。いまなお読む者の心を強く打たずにはおかない克明でひたむきな生活記録,戦後の教育に大きな影響を与えた。(解説 国分一太郎・鶴見和子)
(岩波文庫本のカバーより)