N B N 通 信 47 号

名古屋点訳ネットワーク
2024年5月発行





―・― 目 次 ―・―

1.  NBN総会と講演会のご案内

2. 新潟大学渡辺先生講演会のご案内
「触地図を作り地図や模型を触る取り組み」

3. 藤野稔寛先生講演会のご報告「エーデルの最近の発展について」






1. NBN総会と講演会のご案内

         

日 時 2024年6月30日(日) 11:00〜15:30
途中、昼食のための休憩をはさみます。各自、昼食をご用意ください。
場 所 名古屋市総合社会福祉会館6階 多目的活動室
〒462-8558 名古屋市北区清水四丁目17番1号
電話 052−911−3180
内 容 @ 総会
昨年度の活動報告・会計報告、本年度の活動計画・予算、役員(活動の世話役・サポーター)改選
A 講演会
「触地図を作り地図や模型を触る取り組み〜ボランティアとともに作る教材〜」
       講師:新潟大学 工学部 渡辺哲也教授
申し込み  参加人数の把握のため、申し込みが必要です。
申し込みはメールでお願いします。その際視覚障害の有無をお知らせください。
また、当日はZOOM配信も予定しています。現地参加か、ZOOM参加か記載してください。
 
ホームページ最下段のメール送信用リンクから: https://www.n-braille.net/   
またはNBNメールアドレス : daihyo●n-braille.net (●を@に変更してからお送りください)



2.講演会のご案内
「触地図を作り地図や模型を触る取り組み」
講師   新潟大学 工学部 渡辺哲也教授

 

今回はこれまで30年にわたって、スクリーンリーダや触地図作成など、視覚障がい者支援の研究・開発をされている、新潟大学の渡辺哲也教授に講演していただきます。
渡辺教授は、2020年から「立体模型作成送付サービス」を提供されてきました。

当日は、実際に立体コピー機を使って、立体コピーや3D模型をどうやって作成するか、今までにどんな模型の要望や実績があるかなど、実際の模型やソフトを使い、作成方法・作成のポイント・今後の展望や課題などお話しいただきます。
講演内容は、触地図自動作成システムを使った触地図の作り方の基本の説明、立体コピー機を使用したデモンストレーションおよび体験会、作成した地元の触地図を触る体験会、3Dプリンターで印刷した立体模型の触察会、ボランティアとの連携についてなどで、普段なかなか体験できない内容になります。
点訳者なら誰しも、点字による図の説明や、点図の限界を感じたことがあるはずです。「立体模型作成送付サービス」は、「誰もが知りたいもの、必要なものを自由に手に入れ、触れられる社会」の創成を課題としており、その実現にはボランティアの連携も必要と言われています。
今回の講演会では点訳ボランティア、視覚障がい者が共に集いお互いに相手の立場を想像しながら交流できる、またとない機会になると思います。


3. 藤野稔寛先生講演会のご報告
「エーデルの最近の発展について」

 

2024年3月23日(土)名古屋市総合社会福祉会館にてエーデル開発者の藤野稔寛先生をお招きし、エーデルの勉強会を行いました。 当日は17名の参加でエーデルを使ったことがない方もいらっしゃいました。
青春時代、名古屋大学で男声合唱を楽しまれていた藤野先生。大学卒業後、徳島で高校数学教師になられました。プログラミングの勉強を本格的に自学自習で始めたのは、その後の鳴門教育大学の大学院生のころということです。
大学院を修了後、盲学校を希望し8年間勤務されました。点字を勉強し、点字ワープロも使い、点字印刷もされていたそうです。そして、盲学校で数学を教えていた時、テスト出題の際、問題作成をきっかけにエーデルを作られました。
それまでは、点字プリンターの説明書には図形も描けると書いてあるものの、1つの図形に1つのプログラムが必要でした。それでは不便だということで、誰でも簡単に画面上に描けば点図ができ、点字も書ける教育用のプログラムを作ろうと思い、エーデルを作られました。先生ご自身も絵が出ることに感激されたそうで、絵が出るから「エーデル」と名付けられました。
これまで点訳ボランティアの方の意見や要望を受けて、ご自分の発案も加えながらエーデルは発展してきました。現在もよりよいものへと修正されており最新版は4月にアップされた「エーデルS ver.2.29」です。
この他にも、先生は五線譜楽譜 FUGAのソフトも開発され、これを使うと、どんな図形でも黒い部分を凸にするプリンター「イージータクティクス」でそのままの楽譜を作ることができるそうです。
ユーモアたっぷりの楽しい先生のお話を聞きながら、絵や写真を取り込んでエーデルで点図化する様子も見せていただき、参加者の点図への興味がますます深まっていったようです。
和やかな雰囲気の中、たくさんの質問が飛び交い、それぞれの質問に丁寧に詳しく藤野先生が答えてくださいました。

今回、参加できなかった方のために簡単にエーデルの使い方や機能をご紹介します。
★エーデルのダウンロード
・藤野先生のホームページからダウンロード。
・拡張子「sedk」を「edk」に変換すれば、サピエも受け付ける。

★エーデルの点の打ち方
・三角形・六角形・塗りつぶしオートフィルなど新しい技術もある。左クリックで書き右クリックで消す。
・点図記号を作って登録もできる。
・自由曲線の書き方注意点:ゆっくり動かさないと等間隔にならない。

★開発の苦労
・等間隔の点を打つプログラム開発は難しく苦労した。特に楕円は難しい。
・画面上と点図印刷結果では縦横比が微妙に違うのでプリンターの特性に合わせた補正もしている。

★質問より
・エーデルSでは文章の間に図も入れられる。他のソフトで打った文章データと組み合わせられる。
・エーデルはアルファベット・仮名・数式は英訳。ギリシャ文字もできる。
・自動点図化機能で写真や絵、自分で描いた絵、文字もボタン一つで点図にできる。
・絵や写真を下絵として取り込んでその上から書き込んで点図を作れる。

      

  

◆ 編集後記 ◆

  今年3月、渡辺教授が大阪市の日本ライトハウス情報文化センターで、3D模型の制作や活用について講演されました。50人以上が実際に模型を触り、大好評で、点字毎日でも紹介されました。ついにその体験がNBNでもできることになりました! 視覚障がい者のみなさん、視覚障がい者に関わるみなさんにぜひ参加していただきたいと思います。見えないことを理由に理解できないとあきらめないでほしい、いろいろな人たちが何とかしたいと思っている、そのことをたくさんの方たちに知ってほしいと思います。
浅田浩子



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