N B N 通 信 27 号

名古屋点訳ネットワーク
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E-MAIL: daihyo@n-braille.net
2014年5月発行





―・― 目 次 ―・―



1.  名古屋点訳ネットワーク年次総会と
シーン・ボイス・ガイドについての講演及び実演のご案内

2.  「点字・点訳に関する講演会」のご報告


1. 名古屋点訳ネットワーク年次総会と
  シーン・ボイス・ガイドについての講演及び実演のご案内


  ○日時:2014年7月20日 13時〜16時 (受付:12時30分〜)
  ○会場:名古屋市総合社会福祉会館6階 多目的活動室
  ○内容:

@「シーン・ボイス・ガイドって、なあに?」

●「視覚障碍者の情報環境を考える会ボイス・ケイン」の方によるご講演とシーン・ボイス・ガイドの実演
点訳の際に、図や写真の説明に悩むことは多いと思います。視覚障がい者のために、映画の情景の説明に取り組んでおられるボイス・ケインの方にその工夫や注意点などをお話ししていただきます。

A名古屋点訳ネットワーク総会


●2013年度活動報告および会計報告
●2014年度活動計画、他

○参加申し込み先
名古屋点訳ネットワーク ホームページより。
または広報浅田まで Tel/Fax:0562-34-5980,Eメール:pippilala*gmail.com (*を@に変えてください)

*ボイス・ケインの方々は、県内各地でシーン・ボイス・ガイド付き映画の上映会をされています。そのうちの1つをご紹介します。



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     ◇ ボイス・ケイン映画会のご紹介 ◇

   《  6月22日(日)  名視協映画会  》

  ところ: 名駅前「ピカデリー」
  映 画: 『相棒 劇場版V』
  上映時間: 9時30分から (開場は9時)
  入場料: 一般1000円(障がい者及びその同伴者500円)

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2. 「点字・点訳に関する講演会」のご報告


講演中の加藤先生

 4月6日(日)、講師に加藤俊和先生をお招きし、名古屋市総合社会福祉会館で「点字・点訳に関する講演会」を開きました。加藤先生は、前・京都ライトハウス情報ステーション所長で、現在は日本盲人福祉委員会の東日本大震災支援担当やサピエの事務局長として精力的に活動されています。

「点字の未来はない?」 私たち点訳者にショッキングなタイトルから始まった講演会。点字を読める人が減る一方、電子データの普及によって音声で情報を得る人の数はどんどん増えています。点字はもう必要ないのでは…。いいえ、そんなことはありません。たしかに電子書籍が普及し、デイジーやマルチメディアデイジーなどで、さまざまな情報を手軽に聞いたり編集したりできるようになりました。しかし点訳は必要です。必要としている人に、その人に適した点訳が。

 これからの点訳者はフレキシブルな対応が求められます。例えば、テキストデータの方が便利な場合もありますが、ここは点訳してほしい、という部分もあります。"読み上げ"だけでは不十分な部分を点訳が補えるのです。つまり、依頼に応じた個々への対応、プライベートサービスが重要なのです。

 また、欧米ではテキストデータからの自動点訳が有効ですが、レイアウトが複雑で、図表や絵の多い日本の書籍ではまだまだ自動点訳は不完全です。それを編集したり、校正できるのは点訳者です。
 さらに、これから点訳・音訳共に必要性が高まるのは図、表さらに動画の処理です。実際、図を点訳してほしい人はたくさんいます。目で見るものと触るものは全く違うのです。触るだけではわからない地図も点字をつければ理解ができます。点字を触図に組み合わせて「触る世界を広げる」ことでそれを利用する人の可能性が広がっていきます。 算数で集合が交わっている図は、なんと説明しますか? このイメージは、視覚障がい者にとって世界共通だそうです。そしてそれは、晴眼者とはあきらかに違います。  このように、点訳が必要とされる新しいステージを、いろいろと先生は紹介してくださいました。それは点字を利用する人にとっても、今まで以上の情報を得ることができる場になるでしょう。

 このほか、先生が力を注いでいらっしゃる「読み書き支援」について、そしてアルファベットの「ブライユ式」と「ニューヨークポイント」の違い、さらに今後、英語圏の点字表記が統一されることになったという情報など、話題が盛りだくさんの講演でした。
 これから私たち点訳者は、社会的サービスの広報活動も含めて、視覚障がい者への幅広い情報提供に関わりながら、点字を生かした活動をすることが大切になってくるでしょう。


◆編集後記◆


"涙"マークの説明はどう伝えますか?
「丸に上に突起がある形」。
では、「三日月2つ」は何を意味するでしょう?
「視覚障がい者にあきらめさせない!」 これが私たちの務めではないでしょうか。
「想像できない人に点訳は無理」という先生の言葉を肝に銘じてこれからも情報提供に努めたいと思います。




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