N B N 通 信 43 号

名古屋点訳ネットワーク
https://www.n-braille.net/
E-MAIL: daihyo@n-braille.net
2022年5月発行





―・― 目 次 ―・―

1. 第25回名古屋点訳ネットワーク総会のご案内

2. 勉強会「AIで変えていく点訳の未来」のご案内








1.第25回名古屋点訳ネットワーク総会のご案内

         

「第25回名古屋点訳ネットワーク総会」を下記の通り開催いたします。今回も、名古屋市総合社会福祉会館とZOOMの両方で行い、総会後には勉強会を行います。みなさま、ぜひご参加ください。
     日時 6月19日(日) 午前10時〜13時
     場所 名古屋市総合社会福祉会館6階 多目的活動室とZOOM
     内容 総会・勉強会
        @ 総会:2021年度活動報告、2022年度活動計画、役員改選、他
        A 勉強会:「AIで変えていく点訳の未来」
     講師:TAKAO AI 株式会社代表 板橋竜太氏
  板橋氏、藤巻氏、山下氏の3名にお越しいただきます

・板橋竜太氏 : TAKAO AI 株式会社 代表、2021年2月に会社を設立。高専3年次より点字関連の研究を継続、2022年3月に東京高専を卒業。
・藤巻晴葵氏 : TAKAO AI 株式会社 CTO 兼 東京高専情報工学科5年在学。板橋氏と共に高専2年次より点字関連の開発を行っている。
・山下晃弘氏 : 東京高専情報工学科 准教授、板橋氏・藤巻氏の研究活動・開発などを顧問として長期間サポート。

     参加費:無料
     参加申し込み方法 NBNへメールをお送りください。
     メールアドレスは daihyo@n-braille.net です。
     その際、社会福祉会館での参加かZOOM参加かをお書きください。
     ZOOM参加の方には当日までにZOOMのURLをお送りいたします。

     

2.勉強会「AIで変えていく点訳の未来」

私たちは、メールやメールに添付されたものを印刷して確認することができます。一方、視覚障がい のある方たちはそれを音声で聞いて理解し、自分でテキストや点字にしてメモしています。
「そのメールや添付資料がそのまま点字になったら便利なのに・・・」という視覚障がい者の声から、パソコンで印 刷できるものがそのまま点字印刷できるという画期的なプログラムを開発した学生さんたちがいます。
この東京高専の学生さんたちは、パソコンと点字印刷機があれば、そのまま点字にして打ち出すことができるソフトを開発しました。
そしてそのプログラムは「全国高等専門学校第30回プログラミングコンテスト」で見事、最優秀賞および文部科学大臣賞に輝きました。
その後、その中の学生さんがAIを用いた自動点訳技術の事業化のため「TAKAO AI 株式会社」を設立しました。私たちは「お点ちゃん」などの自動点訳システムを使って点訳をすることがありますが、まさにその上を行くシステムです。しかも、それが視覚障がいの当事者からのリクエストだとすると、どんなものが開発されているのか興味ありませんか。「TAKAO AI 株式会社」の代表・板橋氏が現在開発中の点訳サービスの説明とともに、実際に点訳のデモンストレーションを見せてくださいます。
これまで点訳と言えば、点訳者が利用者から依頼を受け、数日〜数か月かかって点字印刷をし、お届けするという流れでした。
板橋氏は、その常識を打ち破り、AI技術を用いて点訳をさらに簡単なものにし、健常者向けの情報発信を行っているあらゆる団体が、気軽に点字で視覚障がい者への情報を発信できる世界を目指しているそうです。
板橋氏は次のようにおっしゃっています。「点訳のためのAI技術はまだ発展途上の技術であり、改善が必要なため、お越しの皆様から点訳についてぜひご感想・ご要望をお聞かせ願えればと思います。
また会場ではご参加の皆様の持ち込まれた文書の点訳デモンストレーションも承ります。こんな書類が読めなくて困っている、こんな情報はどのように点訳するのだろう、など、お抱えのお悩みがありましたらぜひこの機会にご共有いただければ幸いです。」
AIとともに点訳の勉強をするために、ぜひ点訳者の知識を駆使した点訳物と原本をお持ちになってご参加ください。
いずれも、申し込みは下記のNBNのアドレスへメールをお送りください。その際、社会福祉会館での参加かZOOMでの参加かを明記してください。ZOOMをご希望の方には当日までにURLをお送りい たします。

NBNメールアドレス daihyo*n-braille.net (*印を@に替えてお送りください)


  

  

◆ 編集後記 ◆

 点訳の世界にもAIが登場しました。手打ちからパソコン点訳、さらに自動点訳システム、と、どんどん点訳者にとって便利になってきたと思うと、ついに点訳者も必要なくなる!? そんな 時代がくるのでしょうか? とはいってもAIに教えるのは人間。本当は利用者のことを考えてその人の好みにあったAIができれば一番便利なのかも・・・と思いました。

さて、今年はNBNの役員改選の年です。NBN通信の点訳など、ご協力くださる方はぜひお声かけくださいね。お待ちしています!

浅田浩子







名古屋点訳ネットワーク事務局 (名古屋市社会福祉協議会 ボランティアセンター内)

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広報 浅田浩子