N B N 通 信 18 号

                  

名古屋点訳ネットワーク

http://www.n-braille.net/                   

                E-MAIL: daihyuo@nbn.dip.jp

                                  20087月発行

 

―― 目次 ――

 

第11回名古屋点訳ネットワーク(NBN)総会報告

 前代表挨拶 ・・・・・ 平瀬  徹 

 新代表挨拶 ・・・・・ 住田 孝雄

基調講演 「点字・点訳に対するニーズ」

京都ライトハウス情報ステーション所長 加藤俊和先生

講演後の感想・アンケート結果から

グループ紹介 「点訳図書の部屋さくら」

「江南市点訳ボランティア たまづさ会」

編集後記

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第11回名古屋点訳ネットワーク(NBN)総会報告

 

 日時:2008715日(日)

場所:名古屋市総合福祉会館 7階 大会議室

 

最初に名古屋市社会福祉協議会副所長・大熊氏よりご挨拶、京都ライトハウス情報ステーション所長・

加藤俊和先生の「点字・点訳に関するニーズ」と題する基調講演、昼食をはさんで11回総会の議事に移りました。

遠方からの参加もいただき、市社協の来賓も含めて40名の参加者と、総会としてはこれまでにない盛況で、とってもうれしい会合となりました。

 

1. 参加者の自己紹介

2. 平瀬代表挨拶

3.2007年度活動報告

4.2007年度会計報告

5.新役員選出

6.新代表挨拶・2008年度活動計画について

 

総会の写真

 

1.参加者全員の自己紹介

 

   発足当時のテーマである、「いつでも、誰でも参加できる」ネットワークをめざし、これからも発展していくことが期待されていますことを実感。

 

 3.2007年度活動報告

   

2007  7月  第10回総会・

名古屋盲学校 佐藤智紀子先生 講演「点字で学ぶということ」

   2007  9月  NBN通信 16号発行

   2007 11月  日本経済新聞にNBNの記事が掲載される

   2008  2月  SPコード学習会

   2008年 3月  NBN通信 17号発行

   2008年 7月  第11回総会・京都ライトハウス情報ステーション所長

加藤俊和先生 基調講演「点字・点訳に対するニーズ」  

 

   平瀬代表から活動報告があり、参加者皆様の承認をいただきました。

 

 4.2007年度会計報告

   会計の中西さんから会計報告があり、当日ご欠席の大司さんの監査報告を代読し、参加者の皆様に承認されました。

 

 5.新役員選出

   以下のとおり新役員が選出されました。

 

   代表   はづき会  住田  孝雄

   副代表   あかね会  白柳  貴子

   副代表   名古屋盲学校   細川  陽一

   会計   はづき会  木全  三保子

   会計監査   大樹会  中西  和子

   広報   みなづき会  大倉  裕子

   広報    みずほ点訳  山口  益実

   広報点訳   点晴会  後藤  明子

   パソコンサポート   元はづき会  中島  正二

   パソコンサポート   大樹会  平瀬     

 

 

6.2008年度活動計画について

   住田新代表から、「本日のアンケート等を参考にして考えていきたいと思います」と挨拶があり、参加者の皆様の承認をいただきました。

NBNへのご意見・ご要望がありましたら、NBN掲示板または、代表メール等からご意見ください。お待ちしています。

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代表退任のご挨拶

平 瀬  徹  

 

二年前の総会時、家族介護で所属する点訳サークルの活動だけで精一杯という方ばかりで、緊急避難的に代表をお引き受け致しました。その折、はづき会の住田会長からの「小学2年の児童から読書感想文をもらったけれど、分かち書きに間違いが多いようだ。教えてあげたほうがいいだろうか?」というご質問が心に響きました。

私が代表をお引き受けするからには、触読しやすい点字、視覚障害者のニーズをお伝えできる企画をと考え、活動してまいりました。

 日本点字委員会委員の加藤俊和先生には、日本漢点字協会の役員会でお会いしたことをきっかけに、気持ちばかりの講師料で二度お越しいただくことができました。同じく日本点字委員会委員で名古屋盲学校教諭の佐藤智紀子先生にも、盲学校での点字教育についてお話いただくことができました。

 日本点字表記法、点訳のてびき、点字表記辞典それぞれの位置づけについて、ご理解いただくことはできたでしょうか。

 「SPコードと点字を結びつけるのには無理があるのでは!」というご批判も頂きつつ、国際アビリンピック静岡大会の会場でお会いした廣済堂スピーチオ販売鰍フ深見様にもお越しいただくことができました。音声を聴き流すだけでは、充分文字情報を理解することはできません。この勉強会がきっかけで、関西の生協では、SPコードを点字化して利用されるようになったそうです。

いつも名古屋にお越しいただくだけでは申し訳ないと思いつつ、鬼道ハイキングでは点訳モビール様に何から何までお世話になってしまいました。図表の説明の仕方に、視覚障害者との交流はヒントになったでしょうか。

 この二年間の活動は、住田様はじめ点訳ボランティアの皆様の疑問に少しでも答えられるものであったでしょうか。

 私は大樹会でも、ずっと会長を受けずに活動してまいりました。点訳サークルを私物化してしまってはいけないという気持ちがあるからです。

 名古屋点訳ネットワークも、点訳ボランティアの皆様の意思を大切に活動するべきと考え、住田様にバトンタッチすることにしました。

 もちろんこれからも、点字を触読する視覚障害者の架け橋として、点訳ボランティアの皆様との関わりは持ち続けるつもりです。

 今後ともよろしくお願い致します。

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ご挨拶と自己紹介

はづき会  住田 孝雄

 

 6月15日の総会で推薦・承認され、会の運営を引き継ぐ事に成りました。

点訳物利用者の、情報入手や活用等を更に改善する方策、また何が求められているのかをキャッチするなどについて、作成側については、作成者の有効活用面からグループ或いは個人間の情報伝達並びに成果物の有効活用法などについての改善策等について抱負を述べるところですが、現在何も持ち合わせておりません。今後、役員経験者並びに新役員の知恵、皆様のご意見を頂き計画を作成していきたいと考えています。

 活動計画作成に当たっては、総会当日加藤俊和先生から示唆に富んだご講演を頂きましたので内容を良くかみ締める必要を感じております。

 触読者の減少、個人対応、スピードアップによる量対応、パソコン活用の自動点訳、音声対応等々、個々には色々問題点もあると思いますが時代の要求と捕らえ前向きな対応をしていきたいと思います。

 

自己紹介

 

 2000年から2001年に掛けてライトハウスで11ヶ月の講習を受け2001年から点訳者として活躍(?)し始めました。手打ちで本を2冊点訳した時点で、時間の掛かる非能率な手打ち点訳になじめず、パソコン点訳、機械打ちの出来る はづき会へ移籍しました。

 200510月小学2年生の女児のお母さんから児童書に対する問い合わせがあり、小学生とのお付き合いが始まりました。触読スピードが非常に速くとても追いつきませんが1冊でも多くの本を与えてあげたく自動点訳にのめりこんでいます。自動点訳はグループ内にも相当浸透して来ました。

 加藤先生のお話にあった、ナイーブネット活用の5000人の内の95%が点訳データを音声で活用とか、これから本格的にSPコードにのめり込み、音声活用の糸口を掴もうと計画中です。

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 基調講演 「点字・点訳に対するニーズ」から

 

200611月のNBNの勉強会に続き二度目の京都ライトハウス情報ステーション所長 加藤俊和先生の心和むお話で学習という贅沢な更なるチャンスに恵まれました。

はじめに名古屋盲学校の佐藤先生にも教えていただいたルイ・ブライユの生誕200年のこと。来年のフランスの1週間に及ぶイベントに「日本での点字投票運動」の発表のために日本からの派遣が決まっているそうで、1925年(大正14年)に点字投票に関する事項が衆議院議員選挙法の中に組み込まれ、点字での投票が正式に認められ、点字の投票が世界で最初に実現したのだそうです。

そして、愛知県が点字投票運動の発祥の地だそうです。

 また、点字の選挙広報、日本では出ていますが世界では例をみないとのこと。

講演中の加藤先生の写真

 

「ルイ・ブライユの点字がなぜ世界中に広がったのか」では、音楽家ルイ・ブライユは、晴眼の音楽家が楽譜があれば初見でピアノが弾けるのに自分は曲を聴かないとピアノが弾けないため自分で読めてしかも書ける楽譜が欲しいという思いからブライユの点字は最初に点字楽譜ができたのではないだろうかということ。

 フランス点字の作られ方。ブライユ点字が世界的に認められた経過、数学記号・理科記号が国毎に違う等たくさんのお話を聞くことができました。

 

日本では3万人以上が点字を読んでいることで、世界的にみてもとても多い。

点字読者は全世界的に減っている、しかもなんと今、点訳ボランティアがほとんどいない国が多いそうです。原因はパソコンの自動点訳が行われるから。でも、日本では分かち書き、漢字の読みの困難さから点訳ボランティアは自動点訳ソフトがあってもいつまでも必要とのこと。

 点字署名は有効という判断がされたということでの理由が、裏面から見ると点筆の運びに各々の特徴があったということ。ただし、契約書の署名とかは無効だそうです。

 また、大学の点字受験。実施されていることは皆さんもご存知と思いますが、センター試験は世界的にも注目されているとのこと。ところが、受験生が1人の年があって、もしも0人だったら以降の予算がついたかどうかとの心配があったのだそうです。

 年金特別便の例をあげて、行政の視覚障碍者への無神経な郵便等、点字のお知らせがほしいのにない、個人情報のことも含めて、点訳の必要性を教えていただきました。

 

電車ホームの可動柵については、同じ地域・路線で、ある駅・ない駅があるというのは 視覚障碍者にとっては悩ましいことであるのだということにも、すごく納得しました。

 

 点字データが音声データとしても 優れものであり、実際にデータを音声化して読んで(聞いて)いる読者が多いことを考慮に入れた点訳上の注意点。

 個人のプライベート点訳がもっと必要なのに 技術力のある点訳者が教科書等の点訳にかかわらざるを得ない現実。

 また、中途失明者への点字指導の一例。

 点字指導で基本的なライン読み等ができるようになったときには「 あ め あ め  ふ れ ふ れ」 「難波(なにわ)には兄はいない」こんなのを点字の読みの学習に使ってみてはとのことです。

 紙面上には書ききれない盛りだくさんの内容に触れて、視覚環境の知識が一挙に増えた講演でありました。

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講演の感想

 

「加藤先生のお話に寄せて・点字への思い」

名視協  鈴木芳夫  

 

6月の初め、私が愛用しているブレイルメモ(点字ディスプレイ)が壊れた。普段から、メモを取るにも、本を読むのにも、ちょっとした帳簿を付けるのにも、すべてブレイルメモに頼っていたので、いざ修理に出して手元から離れてみると、あまりの不便さに、ほとほと困り果ててしまった。おりしも、全国大会の時期とも重なってしまい重要な会議に出席しても、記録を取ることができなくなり、いまさら、紙の点字にも戻れず、やむをえずICレコーダーを使用したが、大切な点字をおろそかにしている報いなのかと思ったりもした。そんな時に、NBN主催の講演会に参加させていただいて、京都ライトハウスの加藤先生からお話しをきく機会を得た。47年間にも及ぶ点字とのかかわりの中で、先生は常に点字の必要性を主張されており、その普及にも尽力された方である。幅広い知識にうらうちされた先生のお話は、一時的にせよ点字を奪われた私に点字の重要性を再認識させるものとなった。

 点字の考案者は、いうまでもなく、ルイ・ブライユである。先生のお話しによれば、ブライユはまず、4つの点の組み合わせを考え、その中から触って認識しやすい10個の組み合わせを選び、さらに、それに2つの点を組み合わせて40個の点文字を完成させたという。この考え方はきわめてコンピュータ的で、200年も前にこのような考え方を取り入れて点字を考案したブライユの業績は、やはり偉大だと改めて思った。

ブライユは音楽家で、楽譜の読み書きをしたいがために、点字を考案したらしい。私も学生時代からバンドに加わったりして、ささやかながら音楽にかかわってきたので、楽譜の読み書きをしたいというブライユの気持ちはよくわかる。いまでこそ私はMML(マイクロソフト・ミュージック・ライブラリー)で楽譜を記述しているが、以前は「演奏しながら譜面が読めないので不便だ」などと愚痴をこぼしながらも点字楽譜のお世話になっていた。ブライユが音楽家でなかったら、今のような点字は生れていなかったかも知れない。

日本における点字は、視覚障害者の様々なニーズに答え、権利保障に貢献してきた。

その意味では、我が国は点字の先進国と言えなくもない。戦前には既に点字新聞が発行され、点字投票も認められていた。戦後になると、活発な障害者運動とともに、盲学校で学ぶ生徒に教科書をという全点教運動が繰り広げられ、同時期に、厚生省による、点字書の委託貸し出し制度も発足している。私が盲学校の小学部に入学したのは昭和31年だが、その頃には、教科書も一通りはそろっており、図書室なるものもあって、少ないながら蔵書もあった。これはまったくの余談だが、私が教科書以外で読んだ初めての本は、「泣いた赤鬼」という童話だった。人間が大好きな赤鬼、しかし村の人は怖がって近づいてくれない。そこで青鬼と組んで一芝居をうち、村人と仲よくなるという話で、筋書きまで憶えているから不思議である。それまでは、よく先生に童話を読んでもらっていた。また、当時はお話しを実にうまく語る先生がいて楽しくきいたものだったが、点字本が読めるようになってからは、読むことが中心になった。

それはともかく、最近では、点字書の価格差補償制度もできて、「点字書は高価」という悪評も払拭されている。さらに、点字ディスプレイや、点字エディタも登場して、点字は、消える・かさばる・修正ができないといった従来から指摘されている点字の悪いイメージも解消されつつある。まさに、点字も日進月歩であり、点字板と点筆で、ポツポツと一点ずつ打っていた時代が嘘のようでもある(もちろん、今でも手書きにこだわっている方々もいるようだが)。そういえば、これも余談だが、最近、視覚障害者の会議でも、手書きの点字でメモを取っている人をほとんどみかけなくなった。以前は、あちこちで点字を打つポツポツという音がきこえたものだが、これも時代の流れということだろうか。

 近年では移動の権利保証にも点字が貢献しており、とくに駅などでは点字表示が増えてきた。 エレベーター・階段・券売機などには、けっこう点字の表示があり、独りで歩く視覚障害者には、頼もしいかぎりである。地下鉄の出入口近くの「この階段を上がると一番出口です」などという表示を読んでほっとして階段を上がったり、「あっ!間違えた」と、慌てて踵を返した経験のある視覚障害者は多いはずだ。その他、アルコール飲料などにも点字表示があり、ガス・電気・電話などの使用料のお知らせを点字でもらっている人も多い。加藤先生のお話では、個人資料の点訳の要望、いわゆるプライベート点訳に対するニーズには、まだ十分に答えきれていないのが現状のようで、そのほか、点字をめぐる制度や環境には、まだまだ拡充や整備の必要な部分は多々あるが我が国が点字の先進国であり、点字が市民権を得つつあることだけは確かなようだ。とりあえずは、自動点訳のさらなる精度の向上や、安価で高速な点字プリンタの開発、点字に対する公的助成の増額などを期待したい。

 以前から指摘されていることではあるが、視覚障害者で点字を使用する人の数が減少傾向にあるという。これは、中途失明者の増加により、点字を習得することの困難な視覚障害者が増えてきているということもあるだろうが、DAISYなど、利便性の高い音訳図書の増加によるところも大きいようだ。私の周りでも、点字の読み書きができるにもかかわらず音訳図書に切り替えたという人もいる。点字図書館によっては、点字書の貸し出し数が音訳図書の10分の1にも満たないというところもあるときく。

点字書は、所蔵するのにも広い場所を必要とするので、貸し出し数の増加、製作の容易さともあいまって、今後益々音訳図書は増えていき、その一方で、点字書の影はますます薄くなっていくかも知れない。しかし、私たちは今一度、「読む」ということの大切さを再確認するべきではないだろうか?「歴史時代」は、人類が文字を持ったときから始まっていることを、文字文化を持たなかった文明がことごとく滅びてしまっていることを私たちは忘れてはならない。

 それにしても、中高年で視覚障害者になった方々の点字習得はかなり困難なようで、それはまさに、私の想像を超えていた。加藤先生が紹介された一例では、初めは点線をまっすぐ横にたどることさえできず、自分の電話番号を読めるようになるのに1年余りもかかることも珍しくないという。このペースでいけば、小説などの長い点字書を自由に読みこなせるまでには、どれほどの月日を要するだろうか。このような方々が音訳に頼ってしまうのも無理はないとも思うが、「とにかく、点字を読むのだ」という強固な意志を持って、あきらめずに頑張ってほしいものである。

 今回、加藤先生のお話をきかせていただいて、使用者が最後の一人になるまで点字はなくならないことを再確認した。私のブレイルメモも修理を終えて、無事戻ってきた。

この機会に一言、「点字よ ありがとう、これからもよろしく」

今回の講演会は、点訳ボランティア向けということもあって、当事者である視覚障害者の参加が少なかったことに、一抹の寂しさは覚えたものの、市外、県外からも多くの点訳ボランティアの方々が参加されており、こんなにも多くの人たちの手で日本の点字は支えられているのかと、認識をあらたにし、また、頼もしくも感じた次第である。

最後に、この稿を閉じるにあたって、

「点訳ボランティアの皆様、本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いします」。

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点字・点訳に対するニーズの講演に参加して

点晴会 相羽万里子

 

  先回の講演はとても勉強になり、今回何を教えていただけるか期待して参加しました。

  講演の内容は点字の歴史や、これからのニーズそして点字の指導法などでしたが中でも印象深かったのは数学の図形がなぜ透視図ではなく展開図の方が分かりやすいかの説明でした。私自身はそのことはわかっていながら、どうしても視覚でとらえ、触ってどう感じるかを想像できないことをあらためて解りました。

  また重要性の差はありますが他のことで権利や必要性を認めて頂けないことを経験し、教科書点訳の補償、点字での試験、そして街の中の点字表示や数々の物への点字表示は皆さんがこれまで権利や点字の必要性を認識させるよう頑張られた結果と感じました。

  点字の教育現場のお話も伺い、違う障碍を持った学生を受け持ち困ってみえる先生の話を思い出し、私達は教育には直接かかわりは無いのですが統合教育の今皆がそういう情報も知ることで少しは問題も解決できるのではと思いました。

   会での点訳依頼のほとんどは専門的で難しくなっています。自分の能力に限界を感じていましたが講演を聴き少し頑張ろうかなという気持ちにさせて頂きました。ぜひ今後もこのような機会を期待しております。

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名古屋点訳ネットワークの総会と加藤先生の講演会に参加して

福井県 鯖江市 馬上 進

 

 この日、お誘いをうけて参加しました。

その印象を書くようにとのお勧めをいただき、思ったまま・感じたままを書いてみました。

 普段自宅開業している私が、このような催しに出かけるのは本当に久々のことになります。

 名古屋の会場に着くと、すでに加藤先生の講演は始まっていました。

 午前中2時間強の加藤先生の講演は、点字の歴史から現在の「パソコン点訳」に至るまで、先生の点字に対する深いご見識と熱い情熱には強い感動を憶えました。

 私たち視覚障害者が、明治以後今日まで安易に使ってきた点字のはかり知れない恩恵とその偉大さを改めて再認識することが出来ました。

 そして、この加藤先生の熱意あふれる講演は午後も続けられました。途中昼食をとりながらの、参加者全員による自己紹介と近況を交換しあいましたが、これまた中身の濃いひとときがあり、さらに総会へと進行しましたが、ボランティアの皆さんの熱い信念を感じて私も思わず、わが身の野心の一端を口走ってしまったほどで、何か後悔めいたものを胸に残してしまいました。

でも、後味のわるさはありませんでした。

さらに、この講演が終了後、先生を囲んでの夕食会にも誘っていただき、ご一緒させていただきましたが、お料理の味よりも豊富な話題に3時間ほどが、あっという間に過ぎてしまい、お名残惜しさの残るお開きで帰路に着きました。

当日お会いできた皆さん、そして夕食会にご一緒してくださった皆さんありがとうございました。心より御礼申し上げます。

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加藤先生の講演・総会

                 みなづき会 M・S 

 

 梅雨の季節 真っ只中の6月15日(日)に名古屋市総合福祉会館7階 心地良い風の通る大会議室で京都より御来演下さった加藤俊和先生のお話を聞くことができました。

 NBNの催し物は盲学校の見学、美術館・博物館への旅など、ユニークなものが多く、楽しみとしておりますが中でも加藤先生のお話は我々点訳者に即、役に立つと共に,巾広く充実した教えをいただけるのでとても嬉しく思っております。

 今回はルイ・ブライユの生誕200年に当たることから、点字発祥の歴史から始まり、現在、今の年金特別便まで多岐にわたり、様々な内容でアッという間にお昼の時間になってしまいました。また中高年で視覚障害になった人への点字指導の例で「あめあめ ふれふれ」や「難波には兄はいない」などを用いて達成感と喜びを味わうくだりは勉強嫌いの子供にもくたびれた老人にも生き生きと生活する知恵に通ずるものと大いに共感致しました。

 お昼の自己紹介から午後の質問の時間と各地からの出席者が源氏物語の点訳、楽譜や教科書など熱心に日々の取り組みを報告されました。コツコツと努力する様子、熱い想いに頭が下がりました。加藤先生は細かい質問にも実に丁寧でユーモアのある回答を下さり誠に充実した一日を過ごすことができました。

 NBNのNは名古屋の仲良しクラブから日本全国へ発信するネットの基地となり、益々大きく成長・発展されますよう心から願っております。

 

 

 

講演時に皆様からいただいたアンケートから

 

「基調講演 点字・点訳に関するニーズ」に関して

 

興味深い内容のお話を関西弁特有の軽やかさで話される加藤先生の話術に引き込まれました。
特に「アイウルラエレリオロナニヌツタネテチノトハヒソフムマ」は常に呪文のように唱えているわたしですので・・・。

本当に楽しいお話が聴けてよかったと思いました。一度 アメアメフレフレを触読してみたいと思っています。
ルイ・ブライユの名前を知っていましたが随分詳しくうかがえてよかったです。

ブライユが点字を発明した時のお話は何度伺っても興味深いものです。
これからも地域と結びついた点訳をしていくことで、少しでも情報保障の手助けができればと思っています。

点字の再発見で選挙広報、運動、投票は初めて知り、手の平文字が暗号に使用されたとか、興味のあるお話でおもしろかったです。
点訳に対するニーズは不安です。今、私たちのサークルで触読できる方は5名ほどでしかも、高齢者ばかりで若い人がいないので残念です。

点字を習って以来、その素晴らしさに感動しながら点訳をしてまいりましたが、加藤先生のお話でその理由がわかりました。楽譜点訳も勉強中ですが、「楽譜を読み書きしたい」がブライユさんの点字を生み出すきっかけとは、もっと感激です。

視覚障害者の方たちのニーズをもっともっと知りたいというボランティアの声を、個人情報を守るとかの理由で、社協や市(福祉)は障害者に伝えてくれません。

障害者のかたの日常生活の不合理な不便

日頃、深く考えないで点訳作業をしていました。今日は、点訳について深く考えられよかったです。加藤先生のファンになりました。

分かりやすい語り口で楽しく理解を(点字について)させていただきました。

●「権利補償」の取組Aについては、急務の課題であると思いました。

利用者の立場から考える「点訳」の課題が見えてきたことで自分たちの点訳グループが地域に戻って、何ができるのか、みんなで考えたいと思います。

●前回と同様、大変興味深く有意義な講演会でした。点字離れが言われておりますが、点字を必要とされている方の小さな要望にも丁寧に応えていく必要性をより感じました。

聞きたい話・テーマでよかったです。

●私が知りたいと思っていた内容でした。大変参考になりました。

●加藤先生 初めてお目にかかりました。お話がわかりやすく楽しい1日になりました。また、いろいろな人のお話を聞かせていただいてありがとうございました。

●お話がお上手で内容も充実し、実に楽しい時間でした。褒める事・達成感の大切さ  その通りと思います。

触読の方法など今まで聞いたことのないようなお話が聴けて参考にしたいと思います。プライベートリクエストを大事にという話も納得しました。

権利補償の取組ということで、話された事で点訳に何が求められるのかを考えなければならないと思った。

いつも変わらず分かりやすい言葉ではっきりと話をしてくださる先生の講演で来てよかったと思いました。

ここまで、もの言える講師のかたとの出会いは点訳者にとって貴重な時間だと思います。

個人ニーズの点訳の機会がこれから増えることが予想されることを知りましたが、利用者の存在を知る機会がない問題点を感じました。

点字利用者のニーズがこれまでと変わってきていることなど、新しい情報を頂き、とても参考になりました。

触読指導のノウハウは目からウロコが落ちました。

●点字の歴史も説明いただき、またきれいな点字を書いていきたいと思います。みだしの大きさの例など教えていただき参考になりました。
すべてのお話が参考になりました。ありがとうございました。

「触読に最も適した点字」は興味深いお話で良かったです。また英にも仏にも適さないことが世界に受け入れられたなんて面白いですね。

またニーズのお話も大いに参考になるお話でした。

点字の歴史とも言うべき事から、今からやっていかなければいけない事などユーモアを交えてよくわかる講演で興味をもつことができました。

何か先生の書かれた書物等ありましたら読んでみたいと思いました。

先生の考えも含めての点字の歴史の知識をいただきました。こんなすごい点字をもっともっと中途失明の人たちにも使ってもらいたいものだと感じました。

分かりやすいお話、参考になるお話をありがとうございました。

(他、感謝の言葉あり)

 

「点訳に対するQ&A」に関して

 

分かち書きが大変です。表や絵を文章化する場合、校正する人の表の見方、絵の見方によって文章に表わし方が違うので結果、同じ表現になっていれば良いのかなと思うのですが、気分が滅入る事がしばしばあり。

情報処理は大変なのが身にしみました。いろいろ疑問点にお答いただけて有益でうれしく思いました。

数学点訳で図を書いていていつも苦労しています。
「見取り図(立体)は展開図に変えて図にする」ということがしっかり身についておりませんでしたが加藤先生の視覚障害者の画家の方のお話を聞いて納得できました。

次回は展開図に挑戦します。

最終校正(3校)段階にきて なんとなく胸につかえてきた疑問点が先生にうかがえてすっきりしました。ありがとうございました。

●利用者のプライベートな要望にどのように応えていくか、考えされられます。

点字を読めないかたへの音声サービスについては、知らないことも多かったので勉強になりました。

どんな質問にもお答えくださる先生にこの地域の点訳者はいっぱい期待してしまいそうだって感じました。

また名古屋に来てもらい私たちに勉強の機会ができたらと思いました。

初心者レベルの質問にも答えていただきありがとうございます。

●出席された皆、階層が上位の方のようで少し難しい質問もありましたが、あんなことを点訳しているんだなあとかいろいろ考えさせられました。

●専門的でレベルの高いQ&Aでした。勉強になりました。

質問された皆様方が点訳に真剣に取り組まれていることが感じられ感心いたしました。

●点訳者の熱意が感じられ頼もしい。誠意のある先生の答えがありがたい。

各グループからの質問が非常に参考になったので、また参加したい。

●疑問に思っていることにわかりやすく説明していただけて良かった。地名などの読み、分かち書きなど加藤先生への質問としては時間がもったいない?

(ほかにも よかった等の回答あり)

 

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グループ紹介

 

点訳図書の部屋さくら

 

「点訳図書の部屋さくら」です。グループ紹介というコーナーに登場できないくらい小さなグループです。

これまで所属していた点訳グループを脱会し、読書と点訳の好きな者3人で2006年4月に点訳図書を紹介するホームページを開設しました。もっぱら、まず自分たちが読みたい本を点訳し、点訳することで読書を楽しんでいます。現在、40余タイトル、まだまだ少ない冊数ですが、この部屋が点訳図書選択の場の一つとして立ち寄っていただけるよう、点訳図書を増やしていきたいと思っています。

点訳した図書は「名古屋点訳ネットワーク」と「ゆう・あい文庫」に登録し、希望いただいた点訳図書のデータはメールで添付しお送りしています。新聞記事の抜粋を点訳した短いデータは、ホームページからダウンロードして読んでいただけるようにしています。

点訳は活字原本をスキャナで読み取り、OCRソフトでテキスト文書にし、自動点訳ソフトで自動点訳をし、点訳ソフトで校正をします。原本照合は音声ソフトを利用します。それぞれが家にいて作業をし、メールや電話、郵便でやりとりをしています。年に数回、一緒に音声ガイド付きの映画観賞をしたり、講演会に出掛けたりします。

私たち3人の会員はこんなことを思い点訳しています。

私は点訳が大好き!点字と出会ったのは12年前、眼科で失明を宣告されて点字を学びたくて町内の点訳グループの中に飛び込みました。眼のほうは進行して全く見えなくなりましたが、沢山の友人に支えられてまたこうして好きな読書を楽しめることに喜びを感じています。」(豊山町在住)

「還暦を迎えてからの点字への挑戦でした。あれからもう10年を経て何冊の本が完成されたでしょうか。多くの方にご指導を頂き今日があるのだと思います。この頃は原本の活字の大きさが本を選ぶ第一条件に加わりました。」(北名古屋市在住)

「知人に誘われて出かけた催し〈教科書裁判支援の会〉で、その日の講師・赤座憲久さんの著書『目の見えぬ子ら』が点字との出会いでした。それからもう30年余りの歳月が過ぎました。今、点訳が出来ることを幸せに感じています。」(岩倉市在住)

 

点訳図書はパソコンの普及により、点訳データとして蓄積できるようになり、名古屋点訳ネットワークにも多くの点訳図書データが登録されていると思います。一人でも多くの読者が立ち寄れる場であってほしいと願っています。

 

 

 

「江南市点訳ボランティア たまづさ会」

 

例会:毎月第2・4水曜日 午後1時〜3時

活動場所:江南市老人福祉センター

会員数:16名

連絡先:江南市社会福祉協議会 0587−55−5262

 

 たまづさ会は、昭和53年(1978)に発足し、今年30年目を迎えます。

「たまづさ」とは、古代 手紙を梓(あずさ)の木などに結びつけて、使者が持参したことから、「手紙」「使者」などの意味があるそうで、視覚障がい者の方への使者として、少しでも点字でお役に立てればとの思いを込めて名付けられたと先輩から聞いています。

 現在の活動としては、

  ◎点訳活動

   ・新聞記事の抜粋(月2回配送、例会時に原稿配布、打ち合わせなど)

   ・江南市広報、江南市社協だより、江南市立図書館だよりなどの公共の発行物

   ・プロ野球選手名鑑(3月の公式戦開始前に配送)

   ・プロ野球、大相撲関係の新聞記事

   ・中日俳壇、中日シネマ、医療関係などの新聞記事

   ・各種会議の資料(視覚部総会、社協主催行事)

   ・学生の教科書、参考書

   ・一般図書(完成した点訳図書は、江南市立図書館に納本)

   ・その他各種リクエスト

 

  ◎その他の活動

   ・小中学校、高校の福祉実践教室の点字教室へ講師として参加

   ・視覚障がい者グループの総会、カラオケ大会、日帰り旅行のお手伝い

 

 また、毎年、視覚障がい者の方々との交流会を開いています。当事者の方々の意見を少しでも点訳に活かせればと思っています。会員の中には、ケーキ作りのベテランがいて、事ある毎に(たまづさ会総会、点訳講習会最終日の交流会、視覚障がい者との交流会など)手作りケーキで大いに盛り上がり、交流を深めています。

 2年前には、貴重な男性会員が誕生し、日帰り旅行などに積極的にしていただき、男性障がい者の方からは、「トイレの案内など、とても助かる」との声もいただいています。

 30年を経て、先輩方が退会された後の、会員の点訳技術のレベルアップが現在の課題です、「井の中の蛙」にならず、NBNのような会にも積極的に参加させていただき、新しい情報を取り入れたり、点訳技術のレベルアップもしていければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 

 

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編集後記

広報

・二度も加藤先生のお話が聞けるということで楽しみでした。

・加藤先生には毎回、墨字と点字の資料データをご準備いただき、楽をさせていただいていました。

・講演の最中に資料を参照する時にはまずは点字資料のページ数を言ってくださるのでとてもうれしく感じていました。

・広報の担当も変わりますが、皆さんとても作業が早くてスムーズでした、とても活動しやすい相棒の方々でした。実は一人だけ遅かったのですが、支えていただきました。

・毎回、皆様からの資料の提供で広報を作らせていただいています。ありがとうございました。そして、今後も皆様よろしくお願いいたします。

・市社協ボランティアセンターの山田志朗さん、先日の総会の時もそうでしたが休日にも拘わらず朝早くから出勤下さり、総会会場の準備から講演・総会中の目配り、そして終了後の後片付けや点検などなど、いつも大変お世話になっております。本当に感謝・感謝です。

・総会での役員改選の場を初めて経験しました。

2年後の役員改選時には、『私たちのグループで何かひとつ役割を引き受けますよ』と、積極的に手を挙げられるグループが現われると素晴らしいなと思いました。

・2年間お世話になりました。NBNの活動に参加させて頂き、点字・点訳に関わる広い世界の勉強をたくさんさせて頂きました。ありがとう御座いました。

NBNの行事への参加者が固定化してきているような感じがします。いろんな方が参加して、互いに刺激しあい、学び合う事によって、本人もそのグループもそしてNBNも一層活性化するのではないでしょうか。そんな事を願ってより多くの方が参加しやすい企画を今後もNBNに期待しています。

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