NBN通信13号ー4

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   【盲学校見学会】

   2005.11.25 名古屋盲学校見学会 アンケート結果

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  見学会参加者:54名

 ほとんどの方にアンケートを書いていただきましたが、無回答項目もありました。

 特にアンケート裏面があることに気づかれなかった方があるようで、不手際をお詫びします。

 《》内は、役員コメントです。

 

 

 

1.盲学校に来たのは初めてですか?

初めて 【36名】(うち12名は岡崎盲または三重盲を訪問経験あり)

 2回目 【6名】 3回目 【4名】 弁論大会、文化祭、福祉機器展、運動会、点訳勉強会など何度も、月1回など 【5名】

 

2.今回の見学会に、どんなことを期待されて参加されましたか?

 ○ 授業の様子を知りたかった【21名】

・どのような工夫がされているのか。

・個々に合わせた授業と聞いているが、複式授業ではどのようにしているのか。

・授業・内容についてどういう形式なのか 想像できなかったので。

・盲学校での点字を使った学習などの様子が具体的に分かるか。

・子供たちが輝いているのを確認したかった。

・生徒が点字を習得する過程を知りたかった。

 《小さいお子さんは点字を教わる前に、触ることに慣れることからはじめることなど、教

えてもらいましたね》

 ○ 校内にどんな工夫・配慮がされているかを知りたかった【6名】

 ○ 点訳ボランティアとしてどんなことができるのか?見つけられればと思って【6名】 

・点字講習会を受けたばかりで今後どの様な活動をすればいいか考えるために。

・盲児あるいは盲人にとって点訳の役割など。

    とにかく現状を何でも知りたかった【4名】

   

 
点字の資料を見たかった【4名】

・絵本・教科書・副教材等の点訳物を見学し参考にすること。

・図書室の閲覧。

 ○ その他

・漢点字の普及について知りたかった。

・点訳本がどの様に使われているか。 

・どのような点訳方法があるのか。

・生徒さんとの交流。

・点字の需要の程度を知りたかった。

(弱視・拡大写本はOkで、点字が不要な人の割合多いのか)

 

3.あなたの持っていたイメージの学校・生徒さんと比較してみてどうでしたか?

4.見学会に参加して、良かったこと・特に関心を持ったことは何でしたか?

 《問3と問4の答えが重複しているようなので、まとめました。問5の回答でもここにまとめた方が良さそうな回答はここに入れました》

    特別なイメージはなくそのまま受け入れました。【3名】

 ○ 少人数・学習進度別クラスであることは予想以上でした。【13名】

・家族的な感じがした。

・マンツーマンに近い。

・多くの人の中で築く人間関係も重要なのでその点が不利な反面、教員数が相対的に多くなるので手厚い教育が受けられていると思いました。

 ○ 生徒構成について【6名】

・盲だけでなく他の障害も合わせ持つ児童が多くなっていると知った。(5名)

・年齢の高い方がいることは知りませんでした。(1名)

 《予備知識のあった方(記載されなかった方)も多いようです》

 ○ 設備について【16名】

・こんなにひろい教育の場で充実している。すっきりとした教室。(2名)

・理科室に人体模型が手に触れられるところにたくさん出ていた。

・一見何でもなくても採光を増やしたり、廊下にものを置かないなど工夫を教えてもらった。(3名)

・校内に工夫がもっといたるところにあるかと思っていたのですが あまりなくてがっかりすると同時に(毎日の生活の場だからと)納得しました。 (3名)

・教室の移動など段差がたくさんあって、大変そうだと思った。建物がごく普通で、あまり配慮されてないなと思った。てすりが無い。設備が古い。 (7名)

 《記載されなかった方も含め「学校」と思って見た方は適当だと感じ、「病院や養護施設」に近いイメージで見た方は、設備の充実を望む声が多かったようです。教育の場では、設備が快適すぎても、それが当たり前となり、工夫する力も伸びていかないこともあるのではないでしょうか》

生徒が明るく、生き生き楽しそうであった【10名】

・生徒がノビノビと声を発していた。

・健常児の学校と違いが無いと感じた。

 ○ 先生の指導について【12名】

・少人数でも、きめ細かな授業が必要で先生は大変だなあと思いました。(3名)

・先生方の取り組み方と生徒さんの学習の大変さが想像をはるかに超えたもので感動しました。先生のやさしさ・親身な指導に感動しました。(5名)

・教材・先生方の工夫などただ感心するばかり。(2名)

・図書の先生が子供たちに読書を一生懸命勧めているようなのがうれしかった。

・「廊下は走らない・立ち止まらない」ということに すごく納得しました。

 ○ 図書館や教材を見られて良かった【14名】

 
・地図、ドラエモンなど図、絵の表現に、経験したことのない

 分野に触れた感動がありました。

・墨字の普通の医学書などもあり図書室に入ったことは

良かった。

・図書室の地図とか辞書がすばらしかった。

・図書の本で生徒さんの手書きの絵と本に感動しました。

・図書室に一般書がたくさんあることに驚きました。

(拡大機器を使ったりするのかとは思いますが

もっと拡大本とかがあるかと思っていました)

・思ったより点字図書が少なかった。(2名)

 《点字本をたくさんおくとそれだけの広い場所が必要です。希望があった図書は、電子データを点字プリンタで打ち出し、本にして貸し出しを行っています》

 ○ 直接盲学校の先生からお話が聞けた事が良かった【7名】

・ていねいに説明していただきありがたかったです。

・質問に答えていただき、わからないことを教えていただきよかった。

 ○盲学校の様子がわかり良かった【8名】

・視覚障害者に対する理解が少しできた。

・1対1の授業に感動しました。

・実際を見せてもらえたことが良かった。

・とても貴重な時間でした。

    教育相談・教育支援の話が聞けてよかった。(2名)

 ○ 卒業後の進路についても聞けて良かった【2名】

《盲学校のホームページに進路先などが記載されています》

他の点訳ボランティアと交流できて良かった【2名】

 ○ その他【7名】

・中学生が体育の時間で授業風景があまり見られなかったので残念でした。

・各年代を見て、1人の人間として成長されていくことを感じました。

・視障者が本当に必要としているものは何かを理解出来た事が良かった。

・会の読者たちが明るく積極的なので、どの様な教育を受けてきたか、関心があったが、大変静か

だった。

・「子どもだけで遊べる場所をつくりたい」という意見、実現してほしい。

・地域の学校との交流も行われていると聞きましたが、子どもたちに多くの経験をさせてあげたいと思いました。

・盲学校ならではの教材や教え方があって、子供たちが分かりやすく個別指導のように教えてもらえるのは良い点で、年齢が低いほど必要なことだと思いました。しかし、人数が少ないので友達との関係作り、地域とのつながりを持っていく難しさがあり、どちらもとれるのが普通なのに選ばなければいけないのは悲しい。

・地域の小学校に通っている子の教科書を点訳していて、理科、社会等の絵、地図の作成に苦労しています。サーモフォームが手に入れば、エーデルで出した絵よりも理解しやすいだろうと思いました。

・図書にもっと国が補助できればいいのに。(2名)

《点訳者は点字本に興味が集中しがちなのは当然と思いますが、学校は体育の授業もあり、点字以外にも予算を使い、ということもご理解ください。サーモフォームは、盲人情報文化センターで作成することができます》

 ○ 関心を持ったこと

・地図に関心を持ちました。

・新聞の点訳などをしておりますが、より高い教育を受けたい人たちに早く情報を送るということが必要ならば、そういう事にもとり組みたいと思いました。

・絵本の点訳に関心を持ちました。是非やってみたいと思います。

・はり、きゅう、マッサージの授業(2名)

 

5.見学会で、残念だったこと・期待していたほどではなかったことは何ですか?

 ○専攻科の学生さん達のお話を伺いたかった(将来の不安とか希望・期待とか、勉強をしている際の苦労話など、私たちに希望すること)

 ○体育の授業とか、国語とか、算数とか、主要科目の授業の仕方を見学したかった(生徒も先生も大変そうだからそれを実感したかった)【5名】

 ○ 特別室を使っての授業が見てみたかった。

 ○ 点訳利用者の少ない事におどろきでした(大人向き)。幼児向きのは多いそうで嬉しいなと思います。文学作品はあまり期待薄との事、年令的にはなるほど…。

 

6.見学会を通して、これから点訳をする上で、考え方等少しでも変化があったでしょうか?

・広く情報を送ることも重要だと思いますが、個人が望むことを、本当に情報を必要としている人に送るということも意義のある事だと再認識しました。(2名)

・点訳をやっていくのに参考になる 冊子・図書等があり、できれば見せてもらったり、入手したい。

・大人用の本の点訳ばかりでなく、(盲)学校教育のために役にたてる活動が当グループにもあるのではないかと思った。

・どのボランティアで活動していくのか自分の方向性が少し見えてきた気がします。前向きになった。できる範囲で継続していきたい(5名)

・点訳原本の選択方法について参考になった。(2名)

・自分たちは子供さん用までは出来そうにないのであまり変化がないと思います。 (3名)

・教頭先生のお話で「好きで来ている子はいない」という言葉があった。今までそのことを考えたことがなかった。

・ユーザーに、送っている点訳方法でいいのか問い合わせを続け、少しでも良い点訳ができるようにしたいと思います。

・自分の考えをおしつけない。個人個人でニーズが違う、相手の立場で点訳する。(3名)

・絵本の点訳をもっと手がけられたら良いと思った。(3名)

・点字を指で読んで理解するのは大変な努力がいるなと感じた。

・パソコンのトーカー利用者にも読んで貰えるような内容を増やしたい。

 

7.今後の盲学校に希望・期待することは何ですか?

 ○ 開かれた学校

・弁論大会等もっと外部へ積極的に情報発信をし、学校の現状を知ってもらう必要があると思う。

・個人情報など難しい面もあると思いますが、もっと交流できる場があるといいと思います。

・点訳技術などに関する情報発信をしてほしい。

 《今回、1月31日に行われる東海地区点訳研究会の案内を頂き、盲学校の先生方がこのような活動もされていることを知りましたね》

 ○ 地域の学校に通っている生徒への支援等の拡大

・地域の学校に行っている人にも、サブ資料のあっせんなどしてはどうか。

・教育相談の日数を増やしてほしい。

 ○漢字の字形の教育も行われていると伺いましたが、パソコンが普及する中で必要性あれば、ボランティアにもどんどん情報を提供して進めていってほしいと思います。(視覚障害者の方との会話の中で、「そのお店はどういう漢字で書くんですか」という質問をしてしまったのですが「私たちは漢字は分からない」とおっしゃったのを以前、残念に思ったからです)

 ○ 登校下校はバス以外は家族の付き添いでしょうか。

《小さいお子さんや単独歩行できない生徒さんは、家族による送迎か、スクールバスで登下校を行います。大部分は、単独歩行で通学しています》

 ○ 見学というとなんだか自分の中に違和感があるのですが、点訳者には視覚障害の人のことも知っていてほしいので、今後も見学会をさせていただけたらと思います。

 ○ 目の見えない人にとって盲学校は絶対のものなので今後も先生方がんばって。

 

8.今後このような見学会があれば参加を希望されますか?

 是非:3名  はい:20名  企画による:18名  いいえ:0名

 

9.今後どのような内容だったらまた参加してみたいですか?

 ○ ニーズを知るような内容

・学校側が特に今必要な事項は何か、そんな交流ができたらと思います。

・読者たちの要望がわかるような交流できる場面が設定される時。

・小児の本はどういうものがいいか。

 ○ 体育祭、文化祭、運動会等【4名】

 ○ 生徒との交流会、いっしょに遊んだり【4名】

 ○ もっと深く授業の流れをみたい【2名】

 ○ 点訳技術の向上に役立つ内容【2名】

 ○ 視覚障害や障害者について理解を深める内容

 ○ はり・灸・マッサージ体験

 《学校で、はり・灸・マッサージの外来を行っています。詳細や予約は学校までお電話下さい》

 

10.見学会には直接関係ありませんが、「名古屋点訳ネットワーク」にどんな活動を期待されますか?

・活動内容などをもっとアピールして欲しい。「ネットワーク」があること自体わかりませんでした。

・点訳研修会の開催。

・掲示板に、点字の質問が気軽にできるような雰囲気がほしい。

・点訳のワークシェアリングのコーディネート。

 

11.その他、ご意見をご自由にお書き下さい。

・総合学習の時間に学校へ行くことがあるが、何かアドバイスでもいただけたらよいと思う。

・点訳を覚えて良かったと思います。

・出来るだけ長く点訳を続けようと思いましたが、読める人が少なくなっていると聞きまして、不安も覚えました。(2名)

 《点訳のニーズはなくなりませんが、対象者が減るので、商業ベースには乗らなくなりますますボランティアの重要性は高まるとも言えます》

・学校関係者の方に丁寧にご説明していただき、細かいご配慮で効率的に見学ができて、このような場を提供していただいた事を感謝しております。(6名)

・せっかく点字を習ったので 自分なりに勉強していきたい。

・今日は知らない世界を少し見られて良かったです。

・視覚障害者が点字の辞書をひくのと、晴眼者が墨字の辞書をひくのでは、必要な時間が相当異なる。一生の間では辞書をひくだけでも何ヶ月もの差があるだろうと思った。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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